そろそろ「独り言U(70)」へ参りましょうか。
平成16年5月にスタートしたこの「独り言」もおかげさまで8年2ヶ月を迎えることができました、さらにまもなく述べ2万人の方に訪れていただくことになりそうです。たいへん嬉しく思っています。最近は「独り言」やブログ「認定調査士の独り言」も少しお休みが多くなっていますが、ぼちぼちと何かを書いていこうと思っています。今年の誕生日を迎えますとといよいよ「高齢者」に分類されるようになります。これからの十年は社会奉仕に努めていきたいと思っています。
「人と人が話し合うことにより互いに歩み寄り、お互いにお互いの主張を理解する場所を提供する」「互いが互いを尊重するという市民の力を信じる制度だ」とADRについて考えておられる茨城県水戸市の疋田調査士のコメントがなぜかいま新鮮に感じられます。また、ADR制度とは「いい悪いでなく人間関係を回復する可能性がある制度ですと説明してるのですが、・・・・・・」と述べてもおられます。わたしは、このような意見を「少数派」にしてはもったいないと感じています。
ADRセンターで行う一般相談に来られる方の年齢層は圧倒的にご高齢者が多い。相談日は月に一回平日の午後5時までということでお勤めをしている若い方には厳しいサービスなのかも知れない。この辺のことも考える必要があるのではないだろうか。
ジェロントロジー(老人学)とは本来寿命を延ばす研究であったようだが今日では老齢化社会全体について横断的に様々な学問(医療・介護などの分野から心理・環境・法律・工学など)を通して考える研究に変わってきているようである。これから急速に進む高齢化社会は我々がかつて経験したことのない社会である。いかにして輝きのある社会にしていくかを工夫して実践していくことが、この社会を共に生きる者にとって最重要課題になると思います。
晴耕雨読ならばまだしもこのところ連日河合隼雄氏の心理学、カウンセリング関係の本を読み漁っています。昔から何かについて迷いだすと(生き方などに迷いが生じると)本を読み出す習性があります。今回も机の上にすでに20冊以上の本が積まれて居ます。さらに、ほぼ毎日注文した本が届けられているといった状態です。今年は梅雨のあいだじゅう楽しめそうです。
梅雨に入ったとは言え雨はほとんど降っていません。ただ降るときは平年の1ヶ月分が2、3日で降ってしまうような極端な豪雨になるように感じます。気候に限らず何かにつけて極端な現象が目に付くこの頃です。
台風4号が和歌山県に上陸した模様です。進路東側の静岡県も夕方6時頃から風雨が一段と強くなってきました。今回の台風は時速55kmほどで進んでいるので明日の朝に静岡県への影響はほぼなくなるものと予想されています。災害が起きないことを祈ります。
梅雨入りしてから久々に雨の土日となりそうです。土曜日の今日一日音楽でも聞きながらのんびりと過ごそうと思っています。ただ、そう思いながら調べものをしたり何か書き出したりするのだろうな・・・。
認定土地家屋調査士(土地家屋調査士法第3条2項2号によりADR代理能力を認定された調査士)は単独でADR相談業務をすることができるのだから境界の紛争問題で悩んでおられる方々の力になって欲しいと思います。今まで以上にスキルアップを図って「境界問題カウンセラー」として境界問題の解決に向けた取り組みや紛争予防的な活動についても積極的に行うことが出来るようにセンターなどで養成講座を開講して一人でも多くのADR実務家を増やし積極的に活動していくことが望まれているのではないかと感じています。
境界問題は「事実」の提示や解明だけでは本質的な解決に至らないことが多くみうけられる。「紛争の起こった境界には幾重にも当事者の思いが込められている。」といわれる。問題解決に向かう為には境界の上に重なっている一枚一枚の思いを当事者自らで語りながら軽くしていくことではないかと思います。そのようなことが可能な空間こそ調査士会ADR(民間調停)であると考えています。なかには調停に至る前のリーガル・カウンセリング(相談)で心がかなり軽くなる方もいらっしゃいます。境界問題は人格紛争である場合も多いのでまずは境界問題の専門家である土地家屋調査士に相談することが解決に向けての近道だと思います。
一度着けた心のペルソナ(お面)はそれが自分の皮膚だったかペルソナだったか長い人生の間には渾然一体となって感じられる。同様に一度身に着けた(脳に記憶した)知識価値観などはそれがあたかも自分の意識と渾然一体となってしまっていて仮に意図的に埋め込まれた知識価値観であっても自分の意識と峻別することはほぼ不可能な状態であると思う。ある一部分を消し去るだけでは足りず結果的に初めから自分の人生(心)を自分の知識価値観で紡ぎなおさねばならない。ただ既に峻別不可能の状態であるのだからもし自身の心の再構築を願うとしたならば神との対話が必要なのかも知れない。
6月7日(木)静岡紛争解決センター新年度運営委員会ならびに引継ぎ会が開催されました。昨年度まで長い間センターの認証取得から今日の運営まで携わってこられたNセンター長はじめ3人の運営委員が退任されることとなりました。大変お疲れ様でした。センターが平成19年4月法務大臣指定機関として開設されて以来5年が経過しました。その間平成20年6月には認証取得検討委員会が立ち上がり取得委員会を経て平成22年9月15日ADR法に基づく78番目の認証機関(境界問題支援センターとしては10番目)として活動を開始しました。今日まで土地家屋調査士の新たなステージと成るべくPR、研修を実施して参りましたが未だ内部関係者にすらセンターの機能などを理解していただき興味を持っていただくまでに至っていないのが実情だと感じています。したがって「利活用」についてはイメージすら湧いてこないのが現実であると思います。地道な活動ではありますが相談員・調停員候補者の育成強化、部内関係者に対するセンター理解促進の運動を今後とも推進していきたいと思っています。
平成16年5月から始めたこの「独り言」がお蔭さまで8周年を迎えることができました。延べおよそ2万人の方に訪問していただき心から感謝申し上げます。まずは10周年を目指し続けていきたいと考えています。ブログ「認定調査士の独り言」はこのところ半ば休眠状態ですがぼちぼちと独り言をつぶやいていきたいと思っています。今後とも応援よろしくお願い致します!
5月30日に静岡市葵区ホテルアソシア静岡において静岡県土地家屋調査士会定時総会が開催されました。議事終了後会長表彰・感謝状を戴きました。ところで、「断酒」を決意してから半月ほど経過したときの総会懇親会でしたのでかなり自分自身に心配でしたが無事ノン・アルコールで過ごすことが出来ました。何年ぶりかで料理を戴きました。
幹部候補生学校23期の卒業40周年記念行事が広島市で行われました。残念ながら私は出席できませんでしたが同期から当日の写真などを送ってもらい大変懐かしく思いました。3年ほど前に全ての同期生が退官し現在全員が第二の人生を歩んでいます。写真で見る限り半数くらいの者が当時の面影を残しているように感じました。かくいう私自身は同期から見ると多分別人のように見えるのではないかと思います。毎月市ヶ谷で定例会を開催しているようなのでたまには参加したいと思っています。
4月21日(土) 焼津グランドホテルにおいて支部定時総会が開催されました。活発な質疑応答がありましたが無事終了しました。今年度から12年間の支部役員を卒業しましたので久し振りにゆったりとした気持ちで総会に臨むことができました。新支部長はじめ役員の皆さんお疲れ様でした。
ようやく春めいてきました。あと数日で平成23年度も終わる訳ですが平成22年度の最後の月に発生した東日本大震災以来1年間仕事も考えもまとまりの無い日々を過ごしてきました。震災は私自身の生き方にも大きな問題を突きつけていると感じています。それを出来る限り受け止めつつ新年度は一歩踏み出し始めたいと考えています。
ADR法の見直し作業が始まったようだ。ADR士の創設とかADRに執行力を付与するとかおよそADRになじまない議論があると聞いているがADRは「2流の裁判」であってはならない。ただ、ADRそのものを規制する法律があること自体疑問なのだがADR関係者にどれだけわかってもらえるか?
筆界特定制度と土地家屋調査士会ADRとの連携を模索する目的で3月13日静岡地方法務局において初めて無料相談会を行いました。形としては法務局の呼びかけで筆界特定の相談会に土地家屋調査士会ADRが参加をするということです。
年度末さらには人事異動時期という事情もあり今後継続的に行はれるかは未知数ですが有意義な相談会であったと思います。主に筆界を扱う法務局と所有権界を扱うADRは境界問題解決に向けての両輪であると思います。今後も市民のために合同相談会を開催する道を探っていくことができれば良いなと思います。
昨年のお花見は3・11の直後ということもあって多くの人が自粛したと記憶しています。1年経って自粛ムードはかえって復興のブレーキになるのではとの意見もあって例年どおり行う人が多いのではないかと思います。ガレキ処理の完了が全体の5%だと聞くとまだまだ復興には長い時間が掛かると想像することが出来ます。私自身は今年もお花見には行かないつもりでいます。
本会社会事業部の尽力により今月から静岡地方法務局において筆界特定室と境界紛争解決センターが合同で無料相談会を月一度のペースで行う運びとなりました。筆界特定制度の発足前の議論では法務局に調停機能(行政型ADR)を持たせるような方向でしたが結果として特定機能は法務局が担い調停機能は土地家屋調査士会ADRが担う制度となりました。いままで筆界特定室の相談の中に少なからず調停型の案件がありまたADRセンターの相談の中には筆界特定になじむ案件があったことなどから相談者に対する利便性と的確な相談対応とを目的として今回の合同相談が開催されるところとなりました。ADR法に基づく認証機関であることを自覚して独立性を持った対応ができればいいと思います。
一歩踏み出すことの困難さを身をもって体験した。昨年11月半ばからブログの更新を休眠していて気がつくと3ヶ月以上時が流れていた。その間何も考えてこなかった訳ではないのですがいざ何か書こうとすると手が止まってしまう状況が続いていました。現在も状況はあまり変わってはいませんが昨日ようやくつたない文を更新することができました。実に3ヶ月半ぶりです。歳のせいにはしたくないのですが心が折れると以前に比べて次第に回復が遅くなってきたように感じています。心と体どちらも骨折に注意しながらそろりと歩んで行きたいと思っています。
3月に入りました。とたんに春めいた気持ちになります。人の心持ちとは不思議なものだと思います。年度末となり役員の皆さんは一年の締めと総会準備に忙しくなる時期でもあります。昨年度までは自分自身も年度末はばたばたしていましたが今年は静かな日々を送っています。来年度の総会は13年ぶりに一般会員席に戻ります。
気に入っていたキングジムのポメラDM10(電子メモ)を家内が使い出したので同じものをもう一台購入しようと思っています。ネットで調べたところありがたいことに旧型ということでしょう実勢価格はずいぶん安くなっていました。単純にテキスト入力ができるだけのものですが単三電池2本で20時間ほど入力可能で電源の心配が無く講演会・新幹線の移動中などとても重宝しています。
冬眠から目を覚まして歩き始めようと思っています。3・11からまもなく一年・・・・。ほぼ思考停止状態が続いていました。そんな訳で少しは反省して歩き出したいと決意しました。ここ1年を振り返ると「お任せ・依存」のシステムが終わりを迎えようとしていると感じています。いよいよ「参加・自立」の新たな時代(入江秀晃氏の言う私的自治の時代もその一つだと思います。)に入ろうとしていると思います。時代の変化にしっかり自分の意思を持って参加していきたいと考えています。
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